ウォールアート制作に適した足場

描くデザインや壁面の高さにより、ウォールアート制作に必要な足場を選定する。
ウォールアート制作時には、制作サイズや壁面の高さにより何かしらの足場が必要になることが大半です。1階高程度であれば、脚立やはしごで対応できることもありますが、2階高になると大型の脚立やローリングタワー、3階高以上の場合には仮設足場や高所作業車が必要となります。ここでは、ウォールアート制作に適した足場をご紹介します。

仮設足場

建設現場で使用されている仮設足場はとても安定感があるため、ウォールアート制作時に仮設足場があると作業がスムーズです。比較的大型サイズのウォールアート制作時に仮設足場は多く利用されています。屋内・屋外ともに組み立てが可能なため、オフィスアートや天井画、外壁へのウォールアートと広く活用することができます。 ●くさび式足場 部材の接続部分に「くさび」と言われる金具を打ち込んで、組み立てる足場が「くさび式足場」です。戸建て住宅など低層建築で主に使用されている足場で、組み立てや解体が簡単で複雑な形状にも対応できるという特徴があります。比較的低コストで設置ができることから、多くの建築現場で活用されています。 ●枠組み足場 建設現場で多く使用されている、最も一般的な足場が枠組み足場です。鋼管をメインに、ジョイント金具や鋼鉄布板を組み合わせて組み上げていきます。主に建物の外壁に沿って設置され、組み立てや解体も比較的簡単にできるという特徴があります。組み立て時に騒音が出ないこともひとつのメリットです。 ●単管足場 単管と呼ばれる鋼管を使って組み立てる足場が「単管足場」です。単管にクランプ金具を接続し、ボルトで固定して組み上げていきます。足場の形状の自由度が高いというメリットがあるため、狭い場所にも対応できます。一方、組み立てや解体に時間がかかるデメリットがあります。

ローリングタワー(移動式足場)

最下部に車輪(キャスター)が付いたローリングタワー最大のメリットは、足場を組み立てた状態で移動ができる点にあります。鋼製布板で作業足場の高さを複数段設定できるため、ウォールアート制作に適した足場だと言えます。一方、高さに限界があるため、2階程度までのウォールアート制作に対応できます。

高所作業車

自走式の高所作業車は、作業床を2m以上の高さに上昇できる機能があり、作業台での上昇・下降操作が可能なため、大型現場でのウォールアート制作に適した足場だと言えます。小型車両から大型車両まであり、クレーンの折れ曲がり方も異なるため、壁面の高さや現場の状況により、適切な車両選定を行う必要があります。

脚立

二つのはしごを八の字に組み立てた脚立は比較的安定感があるため、ウォールアート制作の現場でも多く使用されています。天板のある脚立であれば比較的作業はスムーズですが、天板のない脚立の場合には荷物の置き場がないため、大きな面積のウォールアート制作を行う場合には不向きだと言えます。30cm程度のものから2mを超えるものもあり、1階の天井部分辺りまでのウォールアート制作に対応できます。

はしご

壁に立てかけて使用するはしごは安定感が悪く不安定なことから、長時間作業となるウォールアート制作には不向きな足場だと言えます。短時間の作業であれば対応可能な場合もありますが、基本的にはしごを利用してのウォールアート制作は対応不可となります。
